わたしが一番きれいだったとき
在我一生最美的时候,
街々はがらがらと崩れていって
城市崩塌,
とんでもないところから
在最意想不到的地方,
青空なんかが見えたりした
蓝天出现。
わたしが一番きれいだったとき
在我一生最美的时候,
まわりの人達が沢山死んだ
身边有很多人死去,
工場で 海で 名もない島で
在工厂,在海上,在无名的岛屿。
わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった
我身为女孩却没有机会妆扮。
わたしが一番きれいだったとき
在我一生最美的时候,
誰もやさしい贈り物を捧げてはくれなかった
没有男子送我贴心的礼物。
男たちは挙手の礼しか知らなくて
他们只知道行军礼。
きれいな眼差だけを残し皆(みな)発っていった
他们都去了前线,留下美丽的眼神。
わたしが一番きれいだったとき
在我一生最美的时候,
わたしの頭はからっぽで
我的脑子空空如也。
わたしの心はかたくなで
我的心灵坚硬如铁,
手足ばかりが栗色に光った
唯有我的手臂与脚泛着栗色的光。
わたしが一番きれいだったとき
在我一生最美的时候,
わたしの国は戦争で負けた
我的国家输了一场战争。
そんな馬鹿なことってあるものか
“怎么会这样?”我这么问,
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた
卷起袖子,大步走过了无傲气的小镇。
わたしが一番きれいだったとき
在我一生最美的时候,
ラジオからはジャズが溢れた
收音机播放爵士乐。
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら
我头晕目眩,仿佛破戒吸烟,
わたしは異国の甘い音楽をむさぼった
贪婪地欣赏这异国的美妙音乐。
わたしが一番きれいだったとき
在我一生最美的时候,
わたしはとてもふしあわせ
我最不快乐,
わたしはとてもとんちんかん
最感荒谬,
わたしはめっぽうさびしかった
我孤独无助。
だから決めた できれば長生きすることに
因此我决定,我要尽可能活得长久,
年とってから凄く美しい絵を描いた
就像法国的老鲁奥,
フランスのルオー爺さんのように
到了晚年才画出宏伟的画作。
ね